サンデンホールディングス(サンデンHD)は、日本電産と電気自動車(EV)向けの熱マネジメントシステムの共同開発を開始したと発表した。モーターの排熱と空調システムを統合的に熱マネジメントすることで、EVの航続距離拡大につなげるのが狙い。

 今後普及が想定されるEVにおいては、空調などの電装製品の使用が航続距離を大きく左右する。これを受け両社は、サンデンHDが空調領域で蓄積した知見と、日本電産のトラクションモーターおよびインバーターの知見を合わせることで、将来的に電動車向けの空調と駆動装置の統合的な熱マネジメントシステムの開発を進め、2022年の製品化を目指す。