出光興産(出光昭和シェル)は、サイバー攻撃対策を強化するため、製油所のデータ通信システムに「OPC-UA」規格を採用したと発表した。複数の製油所・事業所をつなぐ通信方式に「OPC-UA」を用いてシステムを構築するのは世界でも初めてという。

同社では、北海道製油所、千葉事業所、愛知製油所、徳山事業所の4事業所のヒストリカルデータベースのほぼ全ての通信方式を、複数のベンダーのアプリケーションやOS間を高いセキュリティで通信できる通信規格「OPC-UA」を用いるシステムに更新した。
ウクライナでは2015年と2016年に、発電所に対するサイバー攻撃が原因と見られる大規模停電が発生している。同社は、これら社会インフラを狙ったサイバー攻撃の脅威が高まっているのに対応する。
「OPC-UA」は、さまざまなモノやサービスをつなぐIoT(モノのインターネット)の推奨通信規格で、外部からの不正アクセスによる悪質な攻撃の危険性を大幅に低減できる。