2019年7月の新車販売台数は、前年同月比4.1%増の45万9456台となり、前年を上回った。登録車の販売が同6.7%増と順調だったため。日本自動車販売協会連合会(自販連)では、販売会社で「納期について問い合わせも出ているよう」としており、10月の消費税率引き上げを気にする動きもあるものの、「全体的には慎重になっている」。軽自動車販売は微減で、駆け込み需要は依然として不発だ。
新車登録車は同6.7%増の30万0799台となり、2カ月ぶりに前年を上回った。トヨタの「プリウス」や「カムリ」、「シエンタ」、ホンダの「フィット・シャトル」、マツダの「マツダ3」などの販売が好調で、乗用車は同5.3%増の28万8150台だった。
貨物車は、普通トラック、小型トラックともに好調で、同16.0%増の4万1512台と、2桁の伸び率となった。バスは同11.7%増の1137台だった。
トヨタ、レクサス、ホンダ、マツダ、スバル、三菱自動車に加え、商用車ブランド4社の販売が好調だった。日産は同7.3%減の3万2722台と低迷、完成検査問題で生産ラインのスピードを落としているスズキが同15.5%減の9460台と不振だった。
7月は6.7%増となったものの、稼働日が前年より1日多く、1日当たりの販売台数を前年同月と比べると1.9%増にとどまる。以前のように「消費税率が引き上げられるからクルマを代替えする感じではなくなっている」模様だ。
一方、全国軽自動車協会連合会がまとめた7月の軽自動車販売台数は同0.6%減の15万8657台と、2カ月連続マイナスとなり、増税前の駆け込みは発生していない。スズキが完成検査問題の影響で、生産スピードを落としていることも影響している。
乗用車は同2.1%減の12万1272台と2カ月連続マイナスとなった。貨物車はホンダのN-VAN、ダイハツのハイゼット・カーゴなどの販売が好調で同4.3%増の3万7385台と、13カ月連続プラスとなった。
ブランド別ではスズキが同2.2%減の4万3766台で、シェアが27.6%にまで落ち込んだ。