スズキが7月30日に発表した2019年6月の世界生産台数は、前年同月比17.0%減の21万9542台と大幅マイナスとなった。国内生産は完成検査の不正の影響で生産ペースを落としているのに加え、主力のインドでの販売が低迷しているためだ。

国内生産は同10.1%減の7万2165台と2ケタのマイナスとなった。完成検査の不正の影響で生産ラインのスピードを落としていることや、不正によるブランドへの影響もあって国内販売が同14.4%減の5万4217台と、15カ月ぶりにマイナスとなった。

海外生産は、インドで経済の先行き不透明感から市場が低迷しており、インド生産が同15.6%減の11万1865台と5カ月連続マイナスとなった。インドの販売は同16.7%減と低迷した。海外生産全体では同16.4%減の14万7377台だった。

2019年上半期(1-6月)の世界販売は7.7%減の158万5020台と3期ぶりマイナスとなった。国内販売はジムニーシエラやソリオ、軽自動車のジムニー、スペーシアが好調で同1.1%増の37万8042台と3期連続プラスとなった。しかし、インド販売が同10.3%減の79万8848台と落ち込んだ。

世界生産台数も同8.8%減の161万0174台とマイナスとなった。国内生産が同4.1%減の47万7729台と2期連続に前年割れで、インド生産が同9.5%減の88万1417台と、8期ぶりにマイナスとなった。インドネシアもマイナスとなり、海外生産全体は同10.6%減の113万2445台だった。