西日本旅客鉄道(JR西日本)は7月17日、瀬戸内エリアで、新幹線を含む鉄道、現地での船舶、バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクル、カーシェアリングなどの交通機関と、現地の観光素材まで、スマートフォンでシームレスに検索・予約・決済できる統合型サービス「観光型MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の実証実験を実施すると発表した。

観光型MaaSは、日本国内全域(JR西日本インターネット予約サービス対象エリア)を出発地とし、呉市や福山市などの広島県東部、愛媛県今治市を中心とするエリアを到着地とする。アプリは「観光スポット」の立ち寄り地を登録することで、その間のすべてのルート検索し、旅行行程を作成できる「スケジューラー機能」を搭載している。作成した行程は保存・上書きによる管理が可能で、旅行前の行程の組み立て、旅行中の行程変更にも対応する。

ルート提案として、出発地からの鉄道に加え、船舶、バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクル、カーシェアリングなど、二次交通の情報を提供する。観光スポットなどは、地元と連携し整備したオススメ観光コンテンツ、現地の飲食店や宿泊施設の情報を提供する。現地を割安で周遊できる「デジタルフリーパス」を設定する。

実証実験は2019年10月から2020年3月まで。実験はJR西日本が実施主体。ジョルダン、JapanTaxi、電脳交通、タイムズ24、JR西日本レンタカー&リース、しまなみジャパン、ぐるなび、ジェイアール西日本フードサービスネット、日本旅行、瀬戸内海汽船などが参加する。