ソフトバンクとKDDIは、自動運転などに活用が有望視されている第5世代移動通信システム(5G)ネットワークを早期に整備するため、両社が保有する基地局を相互利用することで合意したと発表した。

5Gネットワークは、28GHz帯や3.7GHz帯といった高い周波数帯を用いるため、日本全国に整備するには膨大な数の基地局を整備する必要がある。ソフトバンクとKDDIはライバル関係にあるが「インフラシェアリング」を推進し、効率的に5Gネットワークを早期に整備していく。

両社はそれぞれの基地局資産の有効活用を目的とした工事設計や施工管理などを進めるための、共同施工管理会社の設立を検討する。まずそれぞれが「準備室」を設置し、今秋から北海道旭川市内、千葉県成田市内、広島県福山市内で共同実証に取り組む。工事設計から施工管理までのプロセスの効率化や、5Gネットワークの品質向上効果、整備期間の短縮効果を検証する。