ダイハツ工業が27日発表した2019年5月の生産・販売実績によると、世界生産、国内生産が5月として過去最高となった。

世界生産は前年同月比3.9%増の14万2037台で2カ月連続で前年を上回った。けん引したのは国内生産で、同12.3%増の7万7335台だった。前年5月は先進運転支援システム「スマートアシストⅢ」搭載モデルへ切り替える前だったことから生産のレベルが低かった反動もあって大幅プラスとなった。特に「ハイゼット・トラック」が大幅プラスとなった。7月発売予定の新型「タント」への切り替えを前に、現行モデルの生産も増やした。

国内生産は2カ月連続プラスで、軽自動車が同17.7%増の5万7040台、登録車が同0.6%減の2万295台だった。

海外生産は17カ月ぶりの前年割れで、同4.7%減の6万4702台だった。インドネシアの生産台数が同8.9%減の4万3114台と低迷したことが影響した。インドネシアの販売は同3.2%減だった。新車の全需が「10数%減少している」(ダイハツ)状況。

マレーシアの生産台数は同5.2%増の2万1588台と順調だった。

国内販売は同7.8%増の4万8186台、海外販売が同1.2%増の4万572台だった。世界販売は同4.7%増の8万8758台で、2カ月ぶりの増加となった。