マツダの丸本社長

マツダは新型「MAZDA3(マツダスリー)」を5月24日に国内市場に投入した。マツダが掲げる新世代商品の第1弾となるモデルで、海外で使用していたマツダ3の車名を日本市場でも使用してグローバルで統一した。15年間使用し続け、市場に浸透した車名を敢えて捨てたのは、マツダのブランド価値が向上したとの自信も見え隠れする。

「日本市場ではアルファベットの車名は普及していない。2012年にCX-5を投入した後、アクセラ投入の時に悩んで調査したが、その時点ではまだまだペットネームの方がベターだと判断したが、CX-8、CX-3と投入してきて顧客の抵抗も少なくなってきたので社名を冠する名前にした」(マツダ・丸本明社長)―新型車は、2003年に市場投入したアクセラの4代目となるモデルで、今回が5年半ぶりのフルモデルチェンジ。

新型車はプラットフォームを一新して「すべてを磨き上げた」マツダ自信のモデルで、今秋には世界初となる火花点火制御圧縮着火(SPCCI)方式の新開発エンジン「スカイアクティブX」搭載モデルを追加設定する予定だ。


新型車の開発責任者の別府耕太主査は「アクセラは3世代続いたが、新型車はマツダのブランドを冠するほどの自信作に仕上がった。このクルマこそザ・マツダだ」と意気込みを示すように車名をグローバルで統一した。