大相撲は完全に戦国時代に突入したようだ。長きにわたった横綱白鵬の天下も、平幕に堂々たる取り口で敗れる様を目の当たりにすると、盛りを過ぎたように思える◆その白鵬に「横綱の座を取れるものなら実力で掴んでみよ」とばかり、頭を押さえつけられてきたのが大関稀勢の里である。昨年は綱とりにあと一歩まで迫りながら、逃し続けてきた◆その間、琴奨菊と豪栄道には初優勝…