新井進教授。信州大学理学部卒業後、長野県精密工業試験場に入り鉛フリーはんだの研究で成果を上げる。その後1999年信州大工学部助手、2011年教授。CNTの第一人者である同大の遠藤守信教授(現特別特任教授)の研究チームに入り、CNTとめっきの融合に取り組んできた

自動車の軽量化では、様々な素材を適材適所に組み合わせて重量削減を図るマルチマテリアルが有力な手法として注目を集めている。その実現には、樹脂や金属という異なる素材を高強度に接合する「異種材料接合技術」が重要になっている。信州大学工学部の新井進教授は、カーボンナノチューブ(CNT)や銅を用いた“めっき”を利用して異種材を接合する独自技術を研究。すでに…