「今は何でもありの時代」―。4月1日付で日立製作所の会長兼社長に就任する川村隆氏は会見でこう切り出した。「経験を重視した守備固めが大事。企業は通常6割攻めて4割守るものだが、今は4割攻めて6割守る必要がある」。同社では8~10年の長期にわたり社長が指揮を執ることが通例だった。庄山悦彦会長の先代、金井務氏は1991年から99年まで社長を務め、庄山会…