わが国の自動車輸出は2008年のリーマンショック後の急減から一時的に回復の兆しを見せたものの、12年以降、再び減少に転じた。現在は円安局面だが、今後も大きな伸びは期待しにくい状況だ。中長期的な人口減少など国内市場の拡大も見込めないなかで、国内生産拠点の維持、言い換えれば国内工場の国際的な競争力の強化は、自動車産業の将来にとって重要なテーマとなって…