本書は3代目マークIIの開発物語と開発主査らの活躍を描くことを通してトヨタのものづくりの原点はどこにあるかを部外者にも分かりやすくまとめたものだ。1975年、第2次オイルショックと排ガス規制対応という自動車業界にとっては未曽有の苦難に直面する中、新マークIIの開発が始まる。これまでライバルに後塵を拝し続けていたが、小型上級車市場でシェア50%を取…