本書は日野自動車の副社長を務めたエンジン屋(エンジニア)によるエンジンをめぐる物語。取り上げるのは30基余。17世紀フランスで水汲み用に考案されたホイヘンスのエンジンに始まり、ワットの蒸気機関、戦艦三笠や氷川丸、神風などの舶用・航空機用エンジン、さらには戦車用、機関車用など多岐にわたる。もちろん、自動車用の項もあり、日野の前身、ガス電のディーゼル…