業績回復を急ぐ自動車メーカー各社に、円高が重くのしかかっている。タイの洪水影響で通期見通しを未定としたトヨタ自動車とホンダ以外の全社が、2011年度の想定レートを円高方向に修正。当初見込んでいた1ドル=80円台前半から、同76~79円台後半に改めた。各社はコスト抑制など円高抵抗力の強化を急ぐが、急激に進む円高に対策が追い付かない状況だ。円高による…