ボルトン工場
アステモ(竹内弘平社長、東京都千代田区)は子会社を通じて、英国内に次世代電気自動車(EV)向けインバーター製造ラインを新設する。投資総額は最大約1億㍀(約192億円)の予定で、約220人の雇用を確保・創出する見込み。
新設するのは、イングランド北部のグレーター・マンチェスター州ボルトンに拠点を置くボルトン工場内。英国の自動車変革基金の適用を受け、2027年4月以降に製造を開始する予定。英国および欧州連合市場に向けた電動化製品の安定供給を目指す。
高効率で小型・軽量化を両立し、電磁両立性(EMC)を考慮して設計。厳格な欧州市場の規格にも適合する。現地での生産体制の構築により、他地域からの製品輸送を回避することで、サプライチェーン全体での排出スコープ3の脱炭素にも貢献できるという。
アステモは「主要な自動車メーカーが掲げるグリーン調達方針にも適合し、欧州地域のニーズに応える製品供給を通じて、一層の市場シェアの獲得を図る」としている。


