毎日仕事をしていて楽しいですか? 自分の可能性を見つけるためにさまざまな「挑戦」をしていますか? 挑戦したい気持ちはあるけれど、上司や周りの目が気になって挑戦することを諦めてはいないでしょうか。
理想が崩れ落ちていく
いつしか周囲と同じ行動を取るようになり、挑戦することを恐れ、無難な毎日を過ごす若者が増えています。入社前に抱いていた理想の社会人像が音を立てて崩れていき、仕事がつまらなくなり、本来の自分らしさを失っているようにさえ感じます。
人生の中でどのくらいの時間を仕事に費やすかご存じですか? 8時間勤務を週5日。年間約50週働いた場合は、1年間で約2000時間にもなります。それを数十年続けると、多くの時間を仕事に費やすことになります。
その時間を自分にとって意義深いものにしてきたいですよね。そこで、成功しているビジネスパーソンが仕事を意義深いものにするために、どのようなマインドで仕事をしているのか紹介します。成功者が行っていること。それは多くの人が見逃している、ある違いなのです。
一歩踏み出す勇気が大切
多くの人は行動を起こす前に完全に準備を整えようとしますが、成功者は行動しながら考えるようにしています。現代社会では予測できないことが多々起きるので、100%準備を整えるというのは非常に困難です。
成功者は完璧な準備ではなく、一歩踏み出す勇気を持っています。そして、動く中でさまざまな事を学習していきます。行動していく中で、多くの人は正解を探そうとします。しかし、成功者は仮説を立てて検証を続けながら前に進んでいきます。完璧な答えを待っているよりも、仮説を立ててそれを検証しながら進んでいくことが重要で、進んだ結果がどうであったとしても、自分の軌跡を振り返りながら少しずつ前に進んでいきます。
進んでいく中ではさまざまな問題に直面します。多くの人は予定通りに物事が運ぶように望むと思いますが、成功者は予定外に起こったハプニングさえもチャンスだと捉えます。予定外のことを柔軟に受け入れることで、新たな可能性の発見につなげています。ハプニングも乗り越えることによって、更に自分自身の成長につなげることができます。
困難の中に可能性がある
このように、同じ仕事でも向き合い方によって仕事の質を変えることができます。挑戦は、ゴールを目指すことで自身を奮い立たせ、成長の実感や達成感を得るきっかけにもなります。仕事には、いくつもの困難が待ち受けています。その困難としっかり向き合い、努力を積み重ねることで自身の可能性や強みを発見することができます。
無茶と挑戦は異なります。無茶はリスクや結果を考えず無謀に行動することですが、挑戦は前向きにゴールを追い求め、新しい可能性を探ることです。
一度きりの人生です。多くの時間を仕事に費やすのであれば、さまざまな事に挑戦して、仕事に対する価値を見出してください。挑戦することでしか見ることができない景色がきっとあるはずです。世界で名を残した偉人たちは、多くの挑戦をしてきたからこそ偉大な功績を生み出せたのですから。
文:株式会社プログレス 江原忠宏
〈プロフィル〉えはら・ただひろ 2006年東海大学電子情報学部卒、同年国産ディーラー入社。営業職、店長を務めるも、17年5月輸入車ディーラーに転職。入社2年目に係長昇進、3年連続で販売優秀者表彰。その後人材育成にやりがいを見出し、20年プログレス入社。「人材を『人財』に」をテーマに活動中。静岡県出身、41歳。