デンソーは、保有するルネサスエレクトロニクスの株式の一部を売却すると発表した。発行済み株式(自己株式を除く)の4.1%に当たる7390万株を売却し、売却益1058億円を2026年3月期個別決算で特別利益として計上する。
政策保有株などの売却を進め、電動化・知能化といった成長戦略に充てる。15日付で証券会社を通じ、投資家に売却する。
デンソーは24年5月にルネサス株4・4%を売却し、保有比率は4.2%となっていた。今回で株式の大半を売却するが、「協業関係の維持・強化は不可欠」として残りの0.1%は継続保有する。
デンソーは13年にルネサスに出資し、18年に保有比率を引き上げて以降、車載半導体の調達や共同開発で協業してきた。一定の成果を挙げたことから、保有の合理性を総合的に検証したという。