小糸製作所は1日、中国で自動車用ランプの製造・販売を行う子会社の福州小糸車灯(福建省福州市)を解散すると発表した。5月末で生産を終了し、解散の手続きに入る。同社の中国での完全子会社の解散は初めて。

 中国市場で中国製電気自動車(EV)の普及が進み、日系自動車メーカーの不振で収益が悪化している。現地での生産能力などの見直しが必要と判断した。

 会社清算の完了時期は2026年度の4~6月期を見込んでいる。小糸製作所の25年3月期の連結決算に与える影響は軽微としている。

 同社の中国事業は、福州小糸車灯を含む3社で展開しているが、今後は2社で行っていく。