一部仕様変更で法規対応を完了したハイゼットトラック
ダイハツ工業は、遅れていた継続生産車の法規対応を終えた。2023年に発覚した認証不正の再発防止策として開発日程に余裕を持たせるなどしたため、継続生産車への法規対応が後手に回っていたが、軽トラック「ハイゼットトラック」の一部仕様変更モデルを25日発売し、すべての国内生産車が法規対応を終えた。国内生産も正常化する。
対応がずれ込んでいたのは、24年11月に適用された継続生産車向けの法規。車両直後確認装置の装着義務化のほか、側面衝突時の乗員保護規定などが改定された。ダイハツは軽自動車「ムーヴキャンバス」と「タント」「ミライース」以外の車種で法規適合が課題になった。
星加宏昌副社長は24年7月、「生産に穴があくとなると顧客などに迷惑がかかる。なんとか穴があかないように努力している」と説明。対応が間に合わない車種は一時的に生産を見合わせたものの、24年内にはハイゼットトラックを除くすべての国内生産車種で対応を完了させた。ハイゼットトラックも当初、25年度初頭まで法規対応がずれ込むとみられていたが、24年度内に対応を済ませた。残る法規未対応の車種は、インドネシア生産の商用車「グランマックスカーゴ」とOEM(相手先ブランドによる生産)車「タウンエースバン」、マツダ「ボンゴバン」になった。