大学院では農学を専攻し、入社後もキャリアの大半を農業・農薬分野の研究開発に捧げてきた。「このポジションで会社人生を全うすると考えていた」。それだけに昨年11月末、岩田圭一社長から後継の打診を受けたときは「青天の霹靂(へきれき)だった」と明かす。技術畑のトップは会社として約80年ぶり。「(理系、文系といった)色分けは好みではない」と話すが、キャリア…