ダイハツ工業は、認証不正に伴う国土交通省への再発防止策実施状況の報告について、24日の第4回目をもって国交省への報告を終えたと発表した。再発防止策、全102項目がすべて「実施中/実施済み」になり、国交省が報告を打ち切っても問題ないと判断した。

 同社は2024年2月9日に再発防止策を策定し「風土改革」「経営改革」「モノづくり・コトづくり改革」に取り組んでいる。開発と認証業務の分離や、認証試験でのデータ入力作業の自動化などを進め、不正を起こさない体制の構築を進めてきた。

 今後も再発防止策の取り組みは続ける考え。例えば前回の報告では、後面衝突試験のみがデータ入力自動化の対象だったが、今回は歩行者保護試験にも適用した。データ入力に時間がかかったり、間違いやすい試験を対象に、今後も適用範囲を広げていく。

 同日のオンライン説明会で、星加宏昌副社長は「風通しの良い職場になりつつある。国交省からも『新たなダイハツに向けて頑張ってください』という言葉をいただいた」と語った。