オープンした土浦テクノベース(茨城県土浦市)
遊歩道には歩きやすい「快適歩走」や間伐材を活用した舗装ブロックなどを用いた
併設する機械センターには施工用の特殊車両などが並ぶ
シンボルの大階段には同社が植樹している高知県梼原町の木材を用いた
「情報発信拠点としても活用していく」と話す石井敏行社長

 道路舗装大手の日本道路は「土浦テクノBASE(ベース)」(茨城県土浦市)の開所式をこのほど開いた。研究開発のほか、工事用機械の整備を担う「機械センター」などの機能を担う戦略事業所とする。最新の舗装技術などを紹介するショールームも設け、オープンイノベーションの場としても役立てていく考えだ。

 既存の技術研究所(東京都大田区)の機能を移転し、アスファルトの再利用や太陽光発電舗装など、次世代技術の開発機能も持たせる。社外にも開かれた空間とし、ショールームはパネルや模型を用いて同社の技術を紹介する場とした。屋外には製品を現物展示するスペースも設ける計画だ。

 同社は清水建設傘下で、国内外の高速道路のほか、日本自動車研究所(JARI)の先進運転支援システム(ADAS)試験場などを手がけた実績を持つ道路舗装の大手だ。今後も施工技術や脱炭素化に貢献する次世代技術などを開発していく。

 宿泊設備付きの研修施設や執務スペースも設け、社員研修などにも活用していく。石井敏行社長は「創立100周年(2029年)の記念事業の一環だ。当社の技術や歴史などを幅広く紹介し、情報発信拠点としても活用していく」と語った。

(2024/3/22修正)