トヨタ自動車は9日、レクサスの小型クロスオーバー車「LBX」の注文受付を始めたと発表した。12月下旬に発売する。「サイズのヒエラルキーを超える次世代レクサス車」と位置づけ、性能や装備にこだわった。月販1200台を見込む。

 LBXは6月に欧州で初めて公開した新型車だ。車両サイズは全長4190×全幅1825×全高1545ミリメートルで「UX」よりも小さいコンパクトクロスオーバーモデル。「ヤリス」「シエンタ」などに用いるTNGA(トヨタ・ニューグローバル・アーキテクチャー)による「GA―Bプラットフォーム」を採用している。

 パワートレインはハイブリッド車(HV)のみで、排気量1.5リットル直列3気筒エンジンとモーター、バイポーラ(双極)型ニッケル水素電池を組み合わせる。エンジンの最高出力は67キロワット(約91馬力)、最大トルクは120ニュートンメートル、モーターの最高出力は69キロワット(約94馬力)、最大トルクは185ニュートンメートル。最新の予防安全技術や先進運転支援システム(ADAS)、12.3インチのフル液晶メーターなども装備した。

 顧客それぞれの要望に応じて内装を細かく選択できる100台限定のグレード「Bespoke Build」も抽選販売する。

 価格は460万~576万円(消費税込み)。サブスクリプション(定額利用)のキントでも取り扱いを始めており、月額5万8300円から利用できる。キント経由の納期は4~5カ月としている。