ホンダエアクラフトカンパニー(HACI、山﨑英人社長、米ノースカロライナ州)は、米フロリダ州で18日に一般公開が始まった航空機の見本市で新型ビジネスジェット機「ホンダジェットエリートII」を発表した。旧型と比べて航続距離を延長するとともに、着陸時の操縦性や安定性を高めた。23年末までには自動化技術も導入する。
新型航空機は、燃料タンクの拡張などで航続距離を従来型よりも204キロメートル長い2865キロメートルに延長した。このほか、グランドスポイラーといわれる着陸後の減速装置を主翼に初搭載し、操作性や安定性を高めた。自動化技術では23年前半にオートスロットル機能を、23年後半に緊急着陸装置を導入する。快適性やデザイン性を高めるオプションも追加した。価格は695万ドル(約10億3千万円)。
また、見本市ではゼネラル・エレクトリックとの合弁会社で開発するSAF(持続可能な航空燃料)だけで飛行するターボエンジンの開発試験に成功したことも発表した。