横浜ゴムは、再生可能エネルギー由来の電力を用いて、プレミアム電気自動車(EV)向けの「アドバン・スポーツEV」など乗用車向け高性能タイヤの生産を始めたと発表した。同製品の主力工場である新城南工場(愛知県新城市)で8月に正式稼働した太陽光発電システムと、外部調達する再エネ由来の電力を組み合わせる。
太陽光発電システムは出力規模は約1.1メガワット、年間予測発電量は約1469メガワット時で、同社は二酸化炭素(CO2)を約600トン削減できるとしている。
加えて再エネ由来の電力に切り替えることで、さらにCO2排出量は年間で約570トンの削減効果を見込む。電力は中部電力ミライズ(大谷真哉社長、名古屋市東区)が調達する「トラッキング付きFIT非化石証書」などが付与されたものを導入する。実質的にCO2排出量ゼロと見なされるという。
同工場は、2030年までに「カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)工場」を目指している。30年以降は同工場で培ったノウハウを国内外の生産拠点に展開し、50年までの全拠点のカーボンニュートラル化を目指すという。