三菱ふそうのデッペン社長(左)とヤマト運輸の長尾社長

 三菱ふそうトラック・バスは12日、宅配大手のヤマト運輸(東京都中央区)へ2024年3月末までに新型「eキャンター」、約900台を納入すると発表した。ヤマト運輸は脱炭素社会の実現に向け、電気トラック(EVトラック)を積極導入しており、eキャンターの導入もこの一環だ。

 2社は同日、ヤマト運輸の高崎正観寺営業所(群馬県高崎市)で発表会を開き、同営業所と福島県の営業所に納車した。三菱ふそうのカール・デッペン社長は「ヤマト運輸が掲げる2050年までの環境目標に対して一緒に取り組めることを嬉しく思う」と話した。ヤマト運輸の長尾裕社長は「最大積載量2トンクラスはラストマイル輸送の主力モデルとなる。こうした取り組みを通じて持続可能なビジネスモデルの構築を目指す」と応じた。

 ヤマト運輸は、30年までに2万台のEVトラックを導入する目標を持ち、日野自動車「デュトロ Z EV」を今春までに500台導入した。