ホンダとヤマト運輸は14日、国内3カ所で軽商用電気自動車(EV)の実用検証を始めると発表した。ホンダは、2024年春に「N―VAN(エヌバン)」をベース車としたEVの発売を予定しており、検証ではエヌバンベースの車両を用いる。車両の性能やエネルギーマネジメントのあり方などを検証し、発売に向けてEVの完成度を高める。

 配送荷物や発進・停止が多いヤマト運輸の中野営業所(東京都杉並区)と、1配送当たりの走行距離が長い宇都宮清原営業所(栃木県宇都宮市)、坂道が多い神戸須磨営業所(神戸市須磨区)の3カ所に車両を1台ずつ配備し、6月から3カ月間実証する。

 二酸化炭素(CO2)排出など環境負荷の低減効果や集配業務における軽EVの実用性などについてデータを集め、車両の改良などに役立てる。