GSユアサは、自動車用鉛蓄電池を生産する中国の子会社の天津杰士電池(TJGS)と湯浅蓄電池(順徳)のそれぞれの株式の70%を、理士国際技術の中国の自動車用鉛蓄電池子会社に売却すると発表した。

 グループ会社を含めるとGSユアサの完全子会社であるTJGSと湯浅蓄電池は、GSユアサの技術開発力を投入して自動車用鉛蓄電池を製造・販売している。

 中国の自動車用鉛蓄電池市場は、環境規制の強化や、ゼロコロナ政策とその解除による影響で需要が大きく変動するなど、収益が悪化している。このため、GSユアサは両社に対する技術支援は継続するものの、株式の70%を9月に売却する。

 譲渡価格は2社合計で約40億円。株式売却後、2社はGSユアサの連結子会社から持分法適用会社となる。

 両社の経営権を取得する理士国際技術とGSユアサグループを合計した中国の鉛蓄電池市場シェアは3位となる。