日本交通(若林泰治社長、東京都千代田区)は東京23区および武蔵野市・三鷹市で運行する約4千台のタクシー車両に、デジタル機器を手がけるアンカー・ジャパン(猿渡歩CEO、同)の充電ケーブルを設置すると発表した。乗客のスマートフォンなどの充電用で、3月までに完了する計画。約500台のトヨタ「JPNタクシー」から設置を始める。アンカー製品がタクシーに常設されるのは初めて。乗車中に充電可能な利便性を訴求し、タクシー利用の拡大につなげる。
日本交通は2014年から車両に充電ケーブルを設置してきたが、今後は耐久性を評価しアンカー製を採用する。「ライトニング」「USBタイプC」「マイクロUSB」の3種類の端子に対応する。ケーブルをマグネットで前席背部に設置したホルダーに固定できるようにして、使い勝手と不使用自の収納性を確保した。端子は色分けし、暗い車内でも選びやすくした。
若林社長は、「より質の高い充電環境を整えて、お客様満足の向上につながるものと期待している」とし、今後も乗客サービスの質を高めていくとした。