ルネサスエレクトロニクスは4Dイメージングレーダー製品を手がけるインドのステラジアン・セミコンダクターズを買収することで合意したと発表した。ルネサスはステラジアンのレーダー技術を取得して車載や産業向けレーダー事業に参入する。

 ステラジアンは2016年に創業したレーダーに強みを持つスタートアップ企業。先進運転支援システム(ADAS)の高度化や自動運転の進化に伴って、車両周辺の認識精度を向上するため、天候や昼夜など、外部環境の制約なしに長距離の検出が可能なレーダーの需要は今後も拡大する見通し。ルネサスは車載レーダー市場を開拓するため、ステラジアンを買収、車載レーダー製品をポートフォリオに加える。

 ルネサスはステラジアンの設計力と専門的な知見を活用して車載レーダー製品を開発し、22年内にサンプル出荷する予定。

 また、車載レーダー製品とADAS用SoC(システムLSI)、パワーマネジメントIC、認識用ソフトウエアなどを組み合わせ、レーダーシステムの設計を容易にする車載レーダーソリューションも開発する。

 買収は22年末までに完了する見込み。