先日、初めて燃料電池車「ミライ」に試乗した。滑らかな加速や静粛性は、今までに感じたことのなかった感覚だった。助手席の案内人と「浮いているみたい」と笑いながら思い出した言葉は、故豊田英二氏の「理想のクルマは觔斗雲(きんとうん)」。觔斗雲は中国の古い小説「西遊記」に登場する孫悟空の乗り物。必要な時に現れ、どこへでも運んでくれ、ガソリンも電気も必要ない…