小部博志氏

 日本電産は2日、関潤社長(61)が同日付けで辞任し、3日付で代表権を持つ小部博志副会長執行役員(73)が社長に就任すると正式に発表した。

 関氏は日産自動車の元副社長で、永守重信会長の後継として2020年に社長に就いた。担当していた車載事業の不振や、同社の株価が低迷していることなどから引責辞任した。

 小部氏は創業メンバーの1人で、長年、番頭として永守会長兼CEOを支えてきた。日本電産を熟知した人材がトップに就き、車載事業の業績回復を図る。

 小部 博志氏(こべ・ひろし) 1971年職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)電気工学科卒、73年日本電産設立に参加、82年営業部長、84年取締役、2000年取締役副社長、06年代表取締役副社長、15年代表取締役副会長などを経て現職。1949年3月生まれ。