三菱自岡崎工場では電動化技術を中心に講演
2回目は災害時の車中泊避難のポイントを解説

 日本自動車教育振興財団(JAEF、内山田竹志理事長)は自動車メーカーの工場や交通安全センターなどに高等学校の教員らを招き「令和4年度JAEF研修会」を実施した。専門家による講習や工場見学、運転体験を通じて、環境・安全分野をはじめとした自動車を取り巻く課題とその解決に向けた最新の技術動向をつかんでもらい、学習指導の充実に役立ててもらった。

 今年度は研修会を3回開催。1回目は7月28日に三菱自動車の岡崎製作所で開いた「持続可能な社会の実現に向けた三菱自動車の取り組み・三菱のPHEVについて」で、電動化技術とプラグインハイブリッド車の給電機能による災害対応などを紹介した。

 2回目はトヨタ交通安全センターモビリタ(静岡県小山町)で、災害時の車中泊避難のポイントをカーアクセサリーや寝具を用いながら講義した。同時に行った安全運転トレーニングでは運転席の死角や雪道に見立てた低ミュー路でのブレーキ操作などを体験してもらった。

 3回目は日本自動車会館(東京都港区)でホンダの専門家らを講師に招き自動車業界の気候変動対策と、自転車や電動キックボードの安全対策などを講演した。

 参加した教員らは「地域の災害時用電源車の製作を考えていたので参考になった」「常に万が一を考えておく重要性を理解した」「自転車用の道路整備が交通安全を高めるために必要であることが理解できた」など、自動車や交通安全について新たな視点で学ぶ機会になったとする声が挙がった。