パーク24が実施した「電気自動車(EV)」に関する調査で、68%の人がEVの1回充電当たりの航続可能距離を「知らない」と回答した。「知っている」と回答した残りの32%の人のうち、過半数は現行の市販車の航続可能距離「256~505㌔㍍」(WLTCモード)と答えている。EVを保有するドライバーは少数で、運転する機会もレンタカーやカーシェアなどごくわずかな時間に限られており、一般ドライバーにEVの性能が浸透していないことが分かった。
マイカーを保有している3370人に聞いたエンジンタイプ(複数回答)別の保有車両は、「ガソリン(レギュラー)車」が73%で最多だった。2位は「ハイブリッド車(HV)」が18%、3位は「ガソリン(ハイオク)車」が14%で続いた。「ディーゼル車」は4%で4位だった。一方、EVはわずか1%にとどまった。
EVを運転したことがあるドライバーは17%だった。年代別(20代以下、30代、40代、50代、60代以上)での統計ではいずれも14~18%の範囲内で、年代によるバラツキは少なかった。EVを運転した手段は「レンタカー」が27%でトップだった。2位の「カーシェアリング」は1位のレンタカーと僅差の24%だった。
EVを保有していない6910人に聞いたEVを購入する可能性については、「価格が手ごろになったら」が38%で最も多かった。一方、2位は22%が「購入するつもりはない」と答えた。
特に60代以上では回答した割合が他の年代に比べて10㌽弱も高かった。すでに人生最後のクルマを決めているケースも想定され、他の年代に比べてEVの購入意欲が低いようだ。そのほか、「充電ステーションが増えたら」「航続可能距離に不安がなくなったら」「好きな車種があったら」との答えが目立った。
この調査は同社のドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に実施した。調査期間は2月16~22日、有効回答者数は6940人だった。