トヨタ博物館(愛知県長久手市)は、16日にクルマ館2階に新しい常設展示コーナー「クルマづくり日本史」をオープンする。「日本の自動車産業はいかに生まれたか」をテーマに、自動車産業の約70年の歴史を紹介する。

 展示内容はヒストリーロードなど5つのジャンルに分け、自動車産業のトピックスを投影する「動く年表」を中央に、壁面では豊田喜一郎氏と鮎川義介氏との比較や、鈴木道雄氏、松田恒次氏、本田宗一郎氏など自動車産業の創出に寄与した創業者たちを取り上げている。展示には国立科学博物館や日本自動車工業会のほか、国内の主要自動車メーカーなどが協力。関連常設展示では「フォード モデルA(日本製 1929年)」など、国産自動車の本格的生産を目指した時代の車両を展示する。

 トヨタ自動車学芸グループの鳥居十和樹担当課長は「自動車産業が100年に1度の転換期といわれる今、過去を知り、未来を考える糧にしていただきたい」と述べた。