事故原因の迅速な究明につなげる(写真はイメージ)

 国土交通省は30日、車両の事故情報を記録する「イベントデータレコーダー(EDR)」の装備を義務化する保安基準の一部改正を実施したと発表した。乗用車と車両総重量3・5トン以下の貨物車が対象で、2022年7月以降の新型車から適用する。記録内容のうち、衝突被害軽減ブレーキの作動状態については24年7月からとする。継続生産車は26年7月以降が対象となる。車速やシートベルトの着用の有無などのデータを残しておくことで、交通事故に至った原因の迅速な究明に役立てる。

 同時に今回の保安基準改正では、乗用車と車両総重量3・5トン以下の貨物車において、衝突被害軽減ブレーキの作動要件を追加した。これまでの静止車両と走行車両、歩行者に加えて、自転車も検知させるようにする。新型車は24年7月以降、継続生産車は26年7月以降に適用する。