帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター

〇実質臓器損傷とは実質臓器とは中身の詰まった臓器であり、中が空洞の管腔臓器と対をなす。具体的には肝臓、脾臓、腎臓、膵臓が腹部実質臓器である。肝臓は右横隔膜下にあり栄養の貯蓄や合成、有害物質分解、胆汁生成など様々な機能を持つ。脾臓は左横隔膜下にあり胎児期の血球産生や一部免疫機能などを担う。腎臓は背側で背骨をまたいで左右1つずつあり尿の生成を行い、膵…