マツダは17日、2022年から25年までの4年間、電気自動車(EV)3車種やロータリーエンジンを活用したシリーズ・ハイブリッド車(HV)など、合計13車種の電動車両を主要市場に投入する計画を発表した。幅広いパワーユニットを取りそろえるマルチソリューションを本格展開して、国や地域の電源構成などに応じて環境負荷を低減できるモデルを展開する。EVシフトが想定以上のペースで加速しているのに対応するため、25年以降、EV専用プラットフォームを用いたモデルも投入し、30年にはEVの生産比率を25%とする。
22年以降の4年間、ロータリーエンジンで発電するシーリーズ方式を含むHVを5モデル、プラグインハイブリッド車(PHV)を5モデル、EV3モデルを、日米欧、中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)市場を中心に順次、投入していく。
開発中のラージ商品群では、ディーゼルとガソリンそれぞれの48㌾マイルドHV、PHVを設定する。今回の商品計画以外でもロータリーエンジンを使用したレンジエクステンダーのEVも追加する。さらに25年以降、さまざまな車格やボディータイプにフレキシブル活用できるEV専用プラットフォームを採用したEVを市場投入する計画。
また、ディーゼル車や合成燃料に対応するエンジンの開発にも力を入れる。多くの自動車メーカーが電動車両戦略の軸としてEVに注力する中、マツダはさまざまな電動パワートレインやプラットフォームを効率的に活用できる技術を使って、トヨタ自動車並みの「全方位戦略」を継続する。
さらに、マツダは高度運転支援技術「コ・パイロット」を22年に導入するラージ商品群で実用化すると発表した。コ・パイロットは、ドライバーの状態を常時モニタリングして意識を失った場合、運転操作がシステムに自動で切り替わり、安全な場所に移動、停車する。自動車専用道路だけではなく一般道路でも対応する。