2021年モデルの「マツダ6」(米国HP)

 マツダは、米国市場で販売モデルの整理に乗り出す。販売が低迷している「CX―3」「マツダ6」の2022年モデルの販売停止を決定した。今期中にトヨタ自動車との合弁工場で生産する新型SUVや、22年にはFRプラットフォームのラージモデルなどの新型車を投入して商品ラインアップを拡充する計画。北米事業はブランド戦略が奏功して販売は好調なため、取り扱いモデルを整理して販売効率の向上を図る。

 CX―3は小型SUVだが、フルサイズSUVやピックアップトラックが人気の米国市場では販売が低迷しており、20年の販売実績は前年比49%減の約8千台と落ち込んだ。米国市場はセダンタイプの市場が縮小していることからマツダ6の販売も低調で、20年の販売実績は同27%減の約1万6千台にとどまった。両モデルとも現在、日本から輸出しているが、22年モデルから米国市場での取り扱いを停止する。

 マツダの米国市場向けモデルは、アラバマ州に設けたトヨタ自動車との合弁工場で生産する新型SUVが今期中に加わる。22年に投入する予定のFRプラットフォームに直列6気筒エンジン搭載の「ラージ商品群」は、北米が主力市場となることを想定している。販売増加が見込まれる新型車を相次いで投入することから、販売が低迷しているモデルの取り扱いを停止する。

 マツダの米国事業は、販売店の改装など、ここ数年取り組んできたブランド戦略の効果で順調に推移している。20年度の販売は「CX―30」「CX―9」などのクロスオーバーSUVの販売が全体をけん引して前年同期比7%増の29万5千台となった。

 米国市場を最重要市場として位置付け、収益基盤を強化するためにサプライチェーン効率化による在庫回転率の向上に取り組んでいる。販売が低迷しているモデルの取り扱いを見直し、販売効率を向上して収益性アップを追求する。

 マツダは全社的な損益分岐点が21年3月期に101万5千台だったが、固定費を削減するなどの効率化によって22年3月期には100万台レベルにまで引き下げる目標を掲げている。今後も市場ごとに販売するモデルを見直して効率化による収益性の向上を図る。