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 欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表した主要18カ国の11月の乗用車新車販売台数は、前年同月比13.9%減の93万8985台と2カ月連続でマイナスとなった。新型コロナウイルス感染の再拡大を受け、欧州各国政府が都市封鎖(ロックダウン)などの移動制限を強化したことが影響したという。

 欧州最大市場のドイツは同3.0%減の29万150台、フランスは同27.0%減の12万6047台、イタリアは同8.3%減の13万8405台となるなど、主要国で軒並み前年実績割れとなった。

 メーカー別の新車販売台数(主要18カ国)は、首位のフォルクスワーゲングループは、同14.7%減の23万6559台。グループPSAは同11.9%減の14万1987台、ルノーグループは同15.6%減の8万8657台だった。

 日本の自動車メーカーでは、トヨタ自動車が同4.1%減の4万9713台、日産自動車は同13.7%減の2万987台となったほか、マツダは同32.1%減の1万2806台、三菱自動車は同38.2%減の6188台、ホンダは同32.7%減の4675台だった。

 欧州では新型コロナの感染再拡大により、10月の乗用車新車販売台数は同6.4%減と2カ月ぶりにマイナスに転じた。主要各国の政府は、感染拡大を封じ込めるための対策を強化しており、今後も新車需要の押し下げに影響する可能性がある。