フィリピン日系移民の仕事で、木材の伐採と加工は多い。ただ、熱帯気候と過酷な肉体労働で体調を崩した者も多かった。ミンダナオ島南端のダバオ市はマニラ麻の製造で栄え、多数の日本人が働いていた。後にリトルトーキョーと呼ばれる地区もあった。(フィリピン日系人リーガルサポートセンター・略PNLSC提供)

[あらすじ]ついに親元から離れ、意気揚々と新天地のフィリピンに向けて出発。だが、現地は彼の想像をはるかに超え、困難が待ち構えていた。金儲けどころではなく、失意のどん底に陥る。もともと移民の仕事(材木の伐採、加工、輸送)が楽だとは思っていなかったろうが、熱帯気候と慣れない食事に加え、苛酷な重労働は、彼の夢を打ち砕く。到着してわずか3カ月、思いもよら…