ダイハツ工業は、7月9日にフルモデルチェンジして発売した新型軽乗用車「タント」の発売1カ月間の受注台数が月販目標1万2500台の約3倍となる3万7000台を獲得したと発表した。先代は中高年層のユーザーが多かったが、新型車は子育てファミリーからシニア層まで幅広い年齢層から受注を獲得したという。

新型タントは、ダイハツの新しい開発手法「DNGA」(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)による新しいプラットフォームを採用して安全性能や走行性能の向上を図ったのに加え、先進の安全装備を採用するなど「全方位で大幅に機能と性能の進化」を図った。これらが評価されて販売は好調となっている。

発売前の予約注文は1万6000台だったが、発売後も販売は好調に推移し、累計受注が3万7000台に達した。国内の車名別新車販売で2019年7月まで23カ月連続トップの座を確保しているホンダの「N-BOX」の牙城を切り崩せるのか、8月の販売が注目される。

新型車を注目した顧客のほぼすべてが先進運転支援システムをセットにした「スマートアシスト」搭載グレードを選択している。新装備の駐車支援システム「スマートパノラマパーキングパック」や「スマートクルーズパック」も、同社が想定していた以上の顧客が選択しているという。