ルネサスエレクトロニクスは8月7日、車載用SoC(システムLSI)「R-Car」と車載制御用マイコン「RH850」が、日産自動車の「スカイライン」に搭載される高速道路で同一車線内を運転者が手放しで自動走行する「プロパイロット2.0」の走行判断と制御する運転支援システムECU(電子制御ユニット)の中核的機能に採用されたと発表した。

プロパイロット2.0は、高速道路の複数車線をナビ設定したルートを、ドライバーが前方に注意して直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある場合、同一車線内で手放しで自動走行する機能。

ルネサスのR-Carはナビ情報としてあらかじめ持っている3Dの高精度地図データに、カメラとフロントレーダでとらえた周辺車両などを合成し、周囲の環境マップを生成する。地図データとレーン情報から自車位置を正確に把握する。これらの情報を基に、R-Carが車両の行動計画を判断する。

また、この情報を車載制御用マイコンのRH850が受け取り、ハンドルやアクセル、ブレーキなど、各ECUに制御の指令を瞬時に送る仕組み。

R-Carの高い処理性能、RH850のリアルタイム性、信頼性が評価されてプロパイロット2.0に採用された模様。