経営再建中の曙ブレーキ工業は7月22日、金融機関に対して総額560億円の債権放棄を含む金融支援を要請したと発表した。

同社は北米事業の不振などで財務体質が悪化し、私的整理である事業再生ADRを申請している。事業再生ファンドであるジャパン・インダストリアル・ソリューションズがスポンサーとなって優先株の発行で200億円を調達する契約を締結した。同日の債権者会議で、同ファンドと協議して作成した事業再生計画案を取引先金融機関に説明するとともに、債権放棄を含めて総額560億円の金融支援を要請した。

今後、金融機関と協議して同意を取り付けたい意向だ。

同社は事業再生計画を協議するため、8月2日に債権者会議を開催する。