AEVのコンセプトカー

 帝人は、低速電気自動車(EV)を開発する豪AEVロボティクス社と低速EVの軽量化技術を共同開発すると発表した。AEVのEV技術と帝人の高機能素材や複合化などの軽量化技術を組み合わせることで低速EVの開発を加速させる。

 AEVはシャシーやサスペンション、ステアリングなどが開発できる技術力を持ち、EVプラットフォームや自動運転技術を開発する豪州のスタートアップ企業だ。交通手段としてだけでなく、医療や運送、工業など幅広い分野に向けた開発にも取り組んでいる。

 帝人はポリカーボネート樹脂や炭素繊維、アラミド繊維などの高機能素材とグループ会社が持つ複合化技術を使い、軽量化や強度の最適化に向けた技術開発を進めている。今回の共同開発では2年間で将来のEVに求められる軽量化やサーマルマネジメント、吸音性などで基盤技術の確立することを目指す。