ダイバーシティー(人材の多様性)という横文字は、近年、多くの日本企業に意識されているキーワードである。世界展開する自動車メーカーや部品メーカーは、必然的に多彩な国籍、民族、文化の従業員を抱え、幹部や役員への登用、地域を越えた行き来が行われている◆マーク・マゾワー著『バルカン』には、東欧、中東、北アフリカまで版図を広げ、西欧諸国に強烈な影響を与えた…