乗用車のタイヤがバイアスからラジアルに一斉に切り替わったのは昭和40年代の後半、1970年代初め頃のことである。このころ自動車業界で、それまであまり耳にしなかった言葉が使われるようになった。それは「コンプライアンス」である◆通常の路面の凹凸はサスペンションが吸収するが、小石など小さな突起には対応できない。バイアスタイヤは踏面が柔軟だからこうした突…
ここからは有料記事になります。ログインしてご覧ください。
乗用車のタイヤがバイアスからラジアルに一斉に切り替わったのは昭和40年代の後半、1970年代初め頃のことである。このころ自動車業界で、それまであまり耳にしなかった言葉が使われるようになった。それは「コンプライアンス」である◆通常の路面の凹凸はサスペンションが吸収するが、小石など小さな突起には対応できない。バイアスタイヤは踏面が柔軟だからこうした突…
ここからは有料記事になります。ログインしてご覧ください。