戦後、日本のものづくり企業が力をつけてきた過程を振り返ると、基本性能の追求という言葉に象徴される。それは、潤沢とは言えない投資条件の中で磨かれたものだ。その上で、先進国との競争力をつけるために多くのアプリケーション機能を開発し、付加価値を高めブランドの構築を図ってきた。国内市場が成熟化するにつれ、多機能化の方向に向かったことも影響し、日本企業は世…