太平洋戦争末期、状況が刻々と深刻化する戦地で、兵隊が里心が付いたようなことを言うとひどい折檻を受けたそうである。軍人としての心構えがなっていない、ということらしい。ところが、親孝行がしたい、と言うと古参も上官も何も言えなかった、ということを山本七平さんが自らの体験をつづった「私の中の日本軍」に書いている◆忠孝は戦前までは徳目の中でも最上位に位置付…
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太平洋戦争末期、状況が刻々と深刻化する戦地で、兵隊が里心が付いたようなことを言うとひどい折檻を受けたそうである。軍人としての心構えがなっていない、ということらしい。ところが、親孝行がしたい、と言うと古参も上官も何も言えなかった、ということを山本七平さんが自らの体験をつづった「私の中の日本軍」に書いている◆忠孝は戦前までは徳目の中でも最上位に位置付…
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